2014のネタと思わせておいてBox3の話しかしません

Autodeskのツール群が例年通りGDCに合わせてアップデートされました。

Maya, Max, SIそれぞれのNew Featuresはこちらで確認できます。
Maya – New Features
3ds Max – New Features
Softimage – New Features


内容に関してはそれぞれご意見あるでしょうが、今回エフェクト的に熱いのはMax。
というのも先日2013 SAPの追加機能としてご紹介したmParticleこと、旧PFTool Box2と3が正式にMaxに搭載されたからにほかなりません。
特にBox3に関しては、SAPの時点ではCreation Environmentを使用しているユーザーのみへの提供だったのですが、今回はMax自体への追加ということで、全Maxユーザが使えるようになりました。

Box2は主にリジッドボディをPFlow内でコントロールするためのもので、Box3はパーティクルの挙動をサブオペレータと呼ばれるノードを使って作成するためのツールです。
Box2とBox3が一緒にインストールされている場合に限り、Box3からBox2の情報をいじることも出来るのですが、今回のアップデートは両方搭載なのでそういう処理もバッチリ行えます。

Boxシリーズはこれまでかなりマイナーなツールとされていた(?)のですが、僕は以前たまたま仕事でBox3を使う機会があったため、その存在、及びその威力を少し知っていました。

MaxではPFlowを使用して非常に高速なパーティクルのセットアップが可能ですが、細かな動きの調整や、複雑な挙動を作るようなことはスクリプトオペレータを使うなどする必要があり、非常に敷居の高いものになっていました。しかもスクリプトだから動作が重い。

そこを補うのがBox3です。なんでこれデフォルトにしなかったの?と思うぐらいPFlowの弱点をカバーしてくれます。MayaのパーティクルエクスプレッションやHoudiniのVOPに相当するような非常に強力なツールです。個人的にはMaxの中で一番好きなツールだと言っても過言ではないぐらいです。Box3ちゃんぺろぺろ

ただこれまで非常にマイナーだったBox3なので、ネット上のリソースが非常に非常に少なく、覚えるのがなかなかしんどいという欠点があります。Orbaz社のフォーラムとマニュアルぐらいしかほぼ存在しないというレベルです。

せっかく強力なツールなのにもったいない!!
そう思った僕は2013SAPに搭載されるとわかってから何個かチュートリアルを書きました。
そう全ては2014で標準ツールになる日のために、つまりは今この瞬間のために!ですよ!!

というわけでまとめページのリンクを貼っておきます。
3ds Max | memlog

ページ上部のSoftware > 3ds Maxからも飛べます。

チュートリアルといっても、Box3の触りをなぞる程度で深い理解には全然十分ではないのですが、とっかかりとしてはある程度有効かなとも思う(思いたい)ので、是非Maxエフェクトの皆様にはBox3試して頂きたく候。

あ、

tpとかぶるんじゃないの?とのご指摘もあると思うのですが、現在はtpに計算系ノードがあまり多くないため、魔法っぽいようなうねうねしたものとか作りたい場合は圧倒的にBox3の方が扱いやすいと思われます。あとはPFlowの機能として、表示は減らしてレンダリング時には大量、みたいな事が出来るわけですが、あれと組み合わせるのもまた有効かと思います。
基本的にはPFlowのノリで使えるので、tp覚えるのだるいなーって言う人なんかにもいいかもしれません。ただしBox2使っても動的な破壊とかは出来ませんのでご注意を。

個人的にはPFlowは数あるパーティクルツールでも、一番ざっくりと高速にセットアップが出来るツールだと思っています。ほぼMayaしか知らない状態で初めて触った時はぶっ飛びました。なんぞこれーーー!!でした、マジで。ただちょっと込み入ったことをやろうと思うとその勢いは一気に減速。。。
そこにBox3があると、込み入ったものでも何とかなるし、思った通りにならなくても最悪回避ぐらいは出来るだろうという安心感が生まれ、ほんとにザクザクといつもの感じでセットアップをすることが出来てPFlowの魅力も最大限引き出せるのでほんとに素晴らしいなーと思いました。

というわけでなんだかんだtpと両方使うのがいいんじゃないでしょうか。

ちなみにうちのMax先輩方はどちらも使われてるようです。
基本的にはリジッドボディがtp、それ以外のPFlowを使いたいケースではBox3を使っているようでした。

今後はStorkとか出るようなので大量パーティクルとかももうtpでいいじゃん、てことになるかもしれませんが、Box3であれこれ扱えるようになるとHoudiniのVOPとかもすんなり扱えると思うので、一般的なというか普遍的なCGエフェクトの技能向上がしたいという方にもいいんじゃないかと思います。

以上、ノードベース厨からのメッセージでした。

 
あ。

一つだけデメリットを。
Box3、ツールとしての使い勝手はちょっと難ありです。インターフェイス的な問題と言いますか。
たとえば使ってる最中にDelボタン押してもノードが消えなくなったり、コピペがうまくいかなかったりするようになったりしますし、ノードが込み入ってくると接続情報が見づらかったりもします。そもそもコネクト自体がちょっと面倒な感じだったり、数値が妙に小さな値を要求してきたりなどなど、、インターフェイスに関してはあれこれ文句もあります。
ただしそこを考慮してもなお良いツールだと思うので、今回ここぞとばかりに推薦してみました。

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