ごちゃごちゃしてるのでタイトル無し

Siggraphがあったことも関係して、個人的には久々にCGネタで盛り上がったのでごちゃごちゃ書いてみます。


まずはWetaの新レンダラのお話。これはSiggraphのちょっと前ですかね。
Manuka: Weta Digital’s new Renderer

上記は、Wetaが次のHobbitからプライマリレンダラを自前のパストレーサ、Manukaに変えます、という話とそれの紹介の記事です。

これまでWetaはずっとPRManのヘビーユーザーとして知られていたわけですが、Avatar以降はPantaRayという自前レンダラを部分的に使うなどしていました。確かSHでAOパスを高速にレンダリングしたりしてたんでしたっけ。そんでWetaはその技術でオスカー取ってますね。
その流れからなのか、Physically Basedなパストレーサー、Manukaを開発し、それをプライマリレンダラにするということでした。

しかし他社がやれArnoldだやれV-Rayだと忙しい時に自前レンダラとはさすがです。

Manukaは既にいくつかのショットで使われている様子で、大量の猿を1パスでレンダリング出来たよ!すげーよ!的なことが書いてありました。
やはりメモリだ何だ、セットアップだ事前計算だ何だという理由もあり、レイトレーサーが覇権をつかむ(つかんだ?)のは疑いようがありませんね。
僕もこのビッグウェーブに乗りたいです。

で、つらつらとManukaすげー話が書いてあるのですが、詳しく理解できたかわからないので割愛します。雑魚ですみません。
ただとにかく高機能(というと語弊があるかもしれませんが)みたいですし、過去の資産もちゃんと活用出来るパイプラインが組まれているとかで、よくぞこの短時間の間にそこまでやったなと感心してしまいました。

Manukaとは別にGazeboというツールの紹介もされていました。
これは上記リンクの動画でJoe Letteriが使っている言葉で紹介すると、ライティングブロッキングツールとのことでした。
GPUを利用したリアルタイムレンダラで、シェーダはPhysically Plausibleなものが使われているそうです。

これはManukaとは全く別のレンダラですが、Manukaでレンダリングするシーンをセットアップするものみたいです。
GazeboはManukaとは全く同じレンダリング結果にはならない(そもそもGIもないっぽい)のですが、リアルタイムで動作するため、ライトの配置や色の決定、またキーフレームの調整などが超高速で行えてしまいます。

最近よくあるProgressiveなレンダリングでもライティングの調整なんか行えるじゃんとも言えるのですが、GIとかは入ってないけど、そこそこのクオリティで全シーケンスリアルタイムでレンダリング出来たら結構劇的にワークフローが改善されませんかね?
それこそテストレンダリングの時間とか要りませんし、少なくともライトの方向がどうだとかシーンごとの繋ぎがどうだ、みたいな大きな方向性の確認はバッチリとれそうです。
個人的にはこれだけでもかなり価値ある気がするんです、特に長物だと。どうでしょう。

ただしGazeboはあくまでもブロッキングを行うためのもので、最終結果の微妙な差異はManukaで調整する必要があるようです。
Manukaはパストレーサなので、他のツール同様Progressiveなレンダリングも行える様です。
細かい調整はそちらで、って感じなんですかね。
鉄壁の2段構えですね。素晴らしい。

で、このManukaなのですが、これまでに存在したものの中では、
1997年にEric Veach氏が発表した論文に最も近い形で実装されたであろうレンダラだそうです。
ROBUST MONTE CARLO METHODS FOR LIGHT TRANSPORT SIMULATION (PDF)
※400ページオーバーありました。読まれる方は心してどうぞ。

あと細かい訳があやふやで良くわからなかったのですが、ManukaはMaxwell同様、Spectral Renderingを行っているそうです。ですが細かいところではMaxwellとはまた別なんだそうです。
Spectralベースのレンダリングは結果は抜群に良いとしても計算コストやメモリ使用量などの観点で不利なことが多そう、となんとなく思っていたのですが、Wetaほどの大手が採用するということはやり方次第ってことなんですかね。

ともあれすげーものをぶっ込んで来た感あるので、次のホビットの完成が楽しみです。
1も2も見てないのでちょっと復習しときます、、、
映画が公開されたら、1フレ辺り何時間、みたいな情報も出てくるんでしょうね。
多分数十時間オーダーで来ると踏んでますが、、w 何にせよ楽しみです!

余談ですがfxguideは毎度毎度良い記事書きますねー。
僕の英語力がアレで気軽に読めない&全部理解するのは大分困難なのがとても悔しいです。
記事から計り知れない熱を感じます。素晴らしいです。

 
そしてこれとはまた別の、個人的には大ニュースなのがこちら。

Double Negative Embraces Clarisse!
Double Negative has purchased a global site license of Clarisse iFX

Big positive: Double Negative to adopt Clarisse

なんかすげーけど結局何するツールなの?として有名なClarisse iFXのGlobal Site Licenseをdnegが購入したよというお話。
つまりこれってClarisseをプライマリレンダラとして採用しました、ということなんですよね??

これはもうなんというか大ニュース過ぎてあれこれぶっ飛びました。

まず、先ほどのWetaに続いてdnegまでもRendreManにさようならしたこと。
もう大手だとMPCぐらいしかいないんじゃないですか、ヘビーなRenderManユーザー。
とにかく今後はパストレーサ一択っぽいですね。流れ的に。

そして、何だか良くわからないけどすごそうなツールをdnegほどのVFX大手が採用したこと。
このツール、完全にフルCG向きだよね!とか思ってたんだぜ・・・
機能も多いしコンポジットも出来ちゃう!みたいなのに惑わされました。
そういうのは無理して使わなくてもライティングが今風の洗練されたUIで高速に行えるというのは大分良いですし、LookDevであれば軽くcomp出来たほうがあれこれ捗るってのもあるかもしれませんね。

しかしdnegが選ぶ程の機能を兼ね備えたレンダラだったんですねこいつは。
そこからして誤解してました。
正直イロモノ系ツールだぐらいに思っちゃってたので、、、ホント失礼しました。

この発表と同時に、上に貼ったv2.0のアナウンスもあったわけなんですが、
VDB読んでレンダリング出来るようになるのを見て俄然興味が湧いてきました。
正式にdnegのプライマリレンダラとして映画で使われるのが楽しみです。

 
採用といえばFabric Engineも楽しいことになってきました。
Fabric Software Announces Three Deals and Introduces New Pricing Model

dneg, Blur, PSYOPの3社がmulti-year, mluti-siteな使用契約を行ったとのこと。
dnegとBlurはどうやらリグ周りでの使用などを考えている様子ですね。
PSYOPはなんだかよくわかりませんが、先日のVisual Programming対応なども加味するとやはりICEが消えることに対する対処とかなんでしょうか。

どちらにせよ実際に現場で使われる準備が整った感がありますね。
大手だけでなく中小でも活用出来る機会はあるんでしょうか。模索してみたいです。

と思っていたら上記リリースで価格体系の見直しが行われたことも発表されています。

Fabric Fifty – Studio Starter Pack

To facilitate the decision-making process and reduce the perceived risk of adopting a commercial solution, Fabric Software has introduced a new ‘studio starter pack’. The Fabric Fifty package includes 50 free permanent, floating licenses of Fabric Engine with support via the public mailing list. Pricing kicks in when a studio is ready to expand beyond 50 seats or wants access to the benefits of a site license, such as unlimited render nodes, production support/on-site services and early access to alpha/beta modules such as Horde, Fabric’s real-time crowd system. See http://fabricengine.com/fabric50 for more details.

50ライセンス無料!!!!!!
太っ腹だぜFabric!!!!

OSSのリギングツールであるKrakenの発表なども行われて、何か新しい流れというか可能性を感じます。

 
 
なんか今年のSiggraphは当たり年感強いですね。
あれこれ面白いネタが沢山あった気がします。

これの他にもV-Ray for modo/Nuke/Kanata辺りとかもなかなかおもしろいなと感じました。
特にNukeはCompも含めたLook Devなんかに使えるんじゃない?と弊社でも話題に上がりました。
これは採用する会社ちょいちょいあるんじゃないかなーなんて勝手に思ったんですが、はてさて。

今年のSiggraph、惜しむらくはHoudiniが地味だったことぐらいですかね、、
頑張れSide Effects!!

しかし久々にCG熱が高まったというか、僕の心の琴線に触れたネタは大分久しぶりでした。
なのにこんなに大量に。ありがてえありがてえ

最近仕事で忙殺されてましたが、やはり勉強怠ってはいかんなと再認識させられました。
まだまだやりたいことは多い。楽しく頑張りましょう。

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